メール送信直後から返信が気になったり、起きてもいない最悪の事態を想像して疲弊したり。そんな「心配性」に悩んでいませんか? 終わりのない不安のループから抜け出すための鍵は、日常の中に「あるルール」を設けることです。過剰な不安を和らげる具体的な工夫から、知っておきたい心のサインまで。一人でつらさを抱え込みがちなあなたへ、毎日を少しだけ身軽に、心をスッと軽くするためのヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。

【精神科医が教える】何事にも不安になってしまう「心配性」の心理・ワースト1Photo: Adobe Stock

何事にも不安になってしまう「心配性」の心理

何事にもいろいろと考えてしまい、不安になってしまう、いわゆる「心配性の人」についてお話ししたいと思います。

私自身もどちらかと言えば心配性の傾向があり、日頃からあれこれと気になってしまうことがあります。例えば、仕事のメールを1通送っただけでも、「無事に届いたかな」「大丈夫かな」と、送った瞬間に不安に駆られることがあります。

いつも返信が早い人からすぐに返事が来ないと、何も起きていなくても「ちゃんと届いていないのではないか」「仕事の進行に影響が出ないか」とモヤモヤしてしまいます。このようなレベルで、些細なことでも不安を感じてしまうのです。

このように、他の人から見れば「そんなこと起きないよ」と言われるようなことでも、「もし起きたらどうしよう」と不安を追いかけてしまう人は少なくありません。では、このように何事も不安になってしまう人は、どのように対処すればよいのでしょうか?

不安を追いかけず、考えることを「制限」する

対処法の1つ目は、考えることや不安になることを「制限する」という方法です。

具体的には、どれほど不安を感じても、その不安を追いかけないようにします。ネガティブな情報が気になっても自ら調べないようにしたり、専門家や他の誰かに任せたりして、自分の不安を和らげることが大切です。

「人に頼む」というのも、有効な制限方法の1つです。私の場合、仕事関係のすべてを自分で抱え込むと気になることが増えてつらくなってしまうため、現在はスタッフに入ってもらい、いろんな業務をお願いしています。

「この人ならよきに計らってくれるだろう」という信頼と安心感があるおかげで、普段から余計な心配をせずに済んでいます。その結果、講演会や執筆、発信活動などに集中できるようになり、とても助かっています。

「やらないこと」を決め、行動を制限する

また、考えることだけでなく、「行動を制限する」というアプローチも効果的です。

例えば、「今日やることは、今日やると決めたことだけにする」とルールを設けます。何か思いついたり、気になったりしても、追加で別の作業をしないようにします。メールを送ったら、相手から返事が来るまではしっかりと待ち、「1週間来なかったら確認する」といった具合に、「やらないこと」を決めることが非常に重要です。

気になってしまっても、「やらない」と決めたルールを守ることで、それ以上考えずに済むようになります。