ゴールドマン、「ブーマーキャンディー」で富裕層取り込みPhoto:Roy Rochlin/gettyimages

 米金融大手 ゴールドマン・サックス は、富裕層顧客による投資拡大を目指しており、ベビーブーマー(団塊の世代)向けの「ブーマーキャンディー」と呼ばれる商品ラインアップの拡充が追い風になるとみている。

 ゴールドマンは12日、アクティブ運用型上場投資信託(ETF)を手掛ける米ネオス・インベストメンツを最大22億5000万ドル(約3600億円)で買収すると発表した。ネオスの運用資産額は300億ドルに上る。

 これらの商品はデリバティブ(金融派生商品)を組み合わせることで、リスクを抑えつつ株価上昇のリターンや配当収入を投資家に提供する、成長著しい投資カテゴリーの一角を成している。

 誕生からわずか数年のこうした商品は、貯蓄を守りながら急騰する市場の恩恵を享受したいと考える高齢投資家の間で人気を集めており、「ブーマーキャンディー」というニックネームで呼ばれる。最も人気があるものの中にはいわゆるバッファーファンドもある。これは、投資家の下値リスクを明示的に限定する一方、利益にも上限を設けるものだ。

 ゴールドマンはモーニングスターのリポートを引用し、こうしたデリバティブファンド全体の市場規模は1800億ドルに成長し、複利年間成長率は70%になったとしている。

 ゴールドマンは、アセット・ウエルスマネジメント事業の拡大に一段と資金を投入している。ウエルスアドバイザーは、市場の下落からの保護、定期的収入の確保、税負担の最小化など、各顧客の目的に応じたより多くの投資オプションを求めている。こうした需要に応えるため、ゴールドマンはアクティブ運用ETFの運用会社を次々と買収しており、今年に入ってから資産運用会社イノベーター・キャピタル・マネジメントを約20億ドルで買収している。

 ゴールドマンは12日、今回の買収により同行がアクティブ運用ETF業界で8番目に大きな運用会社になると述べた。

「これらの商品は個々の状況に合わせて設計されており、人々はポートフォリオ全体の構成要素として活用している」と、ゴールドマン・サックスのアセット・ウエルスマネジメント部門グローバル責任者のマーク・ナックマン氏は述べた。「成長は加速すると考えている」