金利が歴史的な常態に戻りつつある現在の状況は、「債券価格のラウト(暴落)」という新しい名で呼ばれているようだ。それは、世界の金融システムを2008年のリーマン・ショック以前の水準にリセットしつつある、世界の債券市場における価格再設定に伴い現在起きている動揺ぶりから受ける印象の一つだ。ここで年代に注目してほしい。米国の30年物国債利回りは18日、5.339%に達し、2007年以来の高水準となった。10年債は約4.7%で、2025年初め以来の高水準に近い。フランス国債の指標である10年債利回りは約4.1%と、2008年以来の高水準となった。10年物ドイツ国債の利回りは約3.26%で、2011年の水準に戻った。今週に入って市場アナリストらが騒ぎ立てているが、こうした利回り上昇はいずれも突然起きたことではない。