「もともとの能力が違う」「才能がある人には勝てない」。職場でそんな疑問を抱いたことはないだろうか。こちらは毎日必死に働いているのに、隣では涼しい顔をしながら結果を出している人がいる。しかし、実践的な才能論「カード思考」で考えると、違う理由が見えてくる。書籍『天才になれなかった全ての人へ 自分だけの武器が見つかる才能論』から、その秘密を探ってみよう。(構成/ダイヤモンド社・榛村光哲)
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「頑張っている量」と成果は比例しない
仕事では、「たくさん努力した人ほど成果を出す」と考えがちだ。
しかし、現実には同じ8時間働いても、出せる成果には大きな差がある。ある人が何時間考えても出てこないアイデアを、別の人は数分で思いつく。何度練習しても苦手なプレゼンを、ほとんど準備せずにうまくこなす人もいる。これは単純な努力量の差ではない。
人によって、自然と力を発揮できるポイントが違うのである。
「天才状態」に入ると自然と成果が出る
本書で言う「天才」とは、何をやっても人より優れている特別な人のことではない。「天才状態」という、力を発揮している状態のことだ。
天才状態のときは、周囲から見ても明らかに高いパフォーマンスを発揮している。一方で、天才状態でなければ、同じ人でも天才には見えない。つまり、「あの人は才能がある」と見えているとき、私たちが目にしているのは、その人自身のすべてではなく、その人が天才状態に入っている瞬間なのかもしれない。
自分の「天才状態」は見つけるまでわからない
では、どうすれば天才状態に入れるのか。残念ながら、最初から答えを知っている人はいない。自分の中にどんな力があり、どこでその力を発揮できるのかは、実際に試してみなければわからない。
「ただ、天才モードは見つかるまで決して目を覚まさない。どこにいるのか、どうすれば出てくるのかは、自分でもわからない。」
だからこそ、「確認作業」が必要になるのだ。文章を書いてみる。人前で話してみる。企画してみる。人をまとめてみる。新しい仕事を引き受けてみる。そうやって試行を繰り返す中で、「ここでは自分の力が出る」という場所を探していくのである。
「ラクに成果が出た経験」を見逃さない
天才状態を探すうえで重要なのは、「頑張った経験」だけを見るのではなく、「なぜか自然とうまくいった経験」にも目を向けることだ。他人が苦労しているのに、自分にはそれほど難しくなかった。夢中になって続けていたら、いつの間にか周囲より成果が出ていた。頼まれていないのに工夫を続けてしまった。そうした経験の中には、自分が天才状態に入るためのヒントが隠れている可能性がある。
「もっと頑張る」より「天才状態」を探す
もちろん、努力が必要ないという話ではない。「天才」と呼ばれる人たちも、試行を繰り返し、経験値を蓄え、自分の力を磨いている。ただし、やみくもに努力量を増やせばいいわけでもない。
確認作業を続けることが、自分の力を最大限に発揮するための第一歩なのである。





