イラン戦争が始まって以降、中国の原油輸入量の急減は原油価格の下落に極めて重要な役割を果たした。それが結果としてインフレを抑制し、世界経済を支えている。中国は長期的なエネルギー自給戦略を掲げている。ただ、輸入量を約50%も削減したにもかかわらず、どのように乗り切ったのかは依然として謎だ。いくつかの手がかりは明らかになりつつある。燃料輸出規制が製油所の稼働率低下につながった。旅行者は価格上昇で飛行機の利用を減らした。石炭へのシフトが奏功した。そして当局はイラン戦争前に備蓄していた石油を活用した。中国の原油購入量は依然として約10年ぶりの低水準となっている。エネルギー分析会社ボルテクサによると、世界最大の原油輸入国である中国は、2025年に日量約1100万バレルを購入し、その半分がイランなど中東諸国からのものだった。