イランは、ホルムズ海峡を通る石油の流れを止め、これを米国との交渉でのカードとして使う力が崩れつつある。このため、イランが自らの立場を強化するため軍事的な緊張激化に走るリスクが高まっている。米海軍とペルシャ湾の産油国がイランの攻撃を撃退または回避する能力を高め、より多くのタンカーが海峡を通過できるようになったことで、イランの立場は弱くなっている。今月の中東原油の輸出は2月の開戦以来、最高水準近くまで回復した、と石油データ追跡機関は指摘する。ホルムズ海峡と迂回(うかい)路経由の輸送は、先週時点で戦前の地域全体の流通量の80%弱を届けていた、と原油輸送を追跡する調査会社のケプラーは伝えている。