ドナルド・トランプ米大統領は過去17カ月間にわたり、幾度も厳しい関税措置でカナダ経済に打撃を与えてきた。これに対し、マーク・カーニー首相は米国との交渉における指針として、「悪条件の合意なら、合意しない方がましだ」という原則をしばしば繰り返してきた。カーニー氏は今、それを実際に試している。カナダに対する米国の追加関税を回避することを目指した約1カ月に及ぶ通商交渉の末、カーニー氏は21日夜、土壇場で合意を受け入れなかった。これにより、200億ドル相当のカナダ製品に対する50%の関税が発動されることになった。カーニー氏は22日、記者団に対し、「彼らの提案を受け入れることはできないし、彼らの要求に応じることもない」と述べ、米国製品に対して同等の報復関税を課す姿勢を示した。「われわれの目標は常に、カナダ国民にとって最善の合意を得ることであり、いかなる代償を払っても、いかなる期限であっても合意することではない」