現に多くの国にとって、「最大の貿易相手国は中国」という状態が当たり前になりつつあります。「アメリカやヨーロッパに代わり、中国に買ってもらうことで経済が成り立つ」という世界がすでに現れており、それは今後も進行していくでしょう。
そして世界の目が中国に向けられる中、日本人は、中国伝来の漢字を用い、中国古典や儒教に多少なりとも親しみと理解があるという点で、それなりにアドバンテージがあるとも言えます。
中国を過小評価も
過大評価もしてはいけない
では、今後、私たちは中国とどう向き合っていき、同時に世界とどう渡り合っていくべきでしょうか。
それは、「中国を過小評価も過大評価もしない」ことです。
『世界のエリートが学んでいる教養としての超現代史』(山中俊之、SB新書)
監視社会であることや人権侵害だけを見て「危険な国」と決めつけるのでもなく、経済規模やEVの普及状況だけを見て「何もかも中国が先を行っている」と無条件に称賛し、ひれ伏すのでもない、というバランス感覚を持つということ。
中国には、すでに巨大な人口と資本力を背景とした高い技術力がある。アメリカが構築したプラットフォームを転用している面もあり、まだ真のオリジナリティは発揮できていません。それでも歴史上、画期的な発明品を生み出してきた「DNA」のようなものが復活すれば、非常に大きな可能性を秘めていると言えます。
また、EVインフラ整備や再生可能エネルギーの取り組みには日本も学ぶべき点が多い一方、人口減少や多様性の欠如といった弱点も抱えている。裏側での環境破壊や人権問題も無視できない。どの国を見る場合もそうですが、特に中国については、このように多面的に捉えることが重要です。







