向かい合って話をする2人の女性写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事や人生で迷ったとき、自分の進む方向を示し、背中を押してくれる人がいれば心強い。しかし、そんな人は身近にいない、と感じている人もいるだろう。自分を成長させてくれる人と出会い、学び続けるためには、どんな視点が必要なのか。※本稿は、アパグループ専務の元谷 拓『1秒で突破する覚悟「いま、この瞬間」を生き抜く言葉55』(あさ出版)の一部を抜粋・編集したものです。

なかなか“いいメンター”に
巡り会えない理由とは?

 どんな人でも途中で迷い、歩みが止まる時期があります。そんなとき、“あなたの方向は間違っていない”と背中を押してくれる存在がいるだけで、進みは何倍にもなります。学び続けるためのエネルギーを渡してくれる人――それがメンターです。

 私が若い頃から意識してきたのは、「本物(メンター)に直接会って学ぶ」ことです。

 いくら本を読んでも、ネットで情報を集めても、正しい知識かどうかはわかりません。誤った情報を鵜呑みにして失敗することもある。だからこそ、直接会って学ぶことが大事です。言葉の重み、空気の張り詰め方、相手の表情――それらは画面越しでは決して伝わりません。

 ですが、「いいメンターと巡り会えない」と言い、あきらめてしまう人がいます。

 いいメンターと巡り会えない理由は、自分がまだ努力していないか、「会いたいと思われる存在」になっていないかのどちらかです。

 誰だって怪しい人や、責任を人のせいにするような人とは会いたくありません。

 だからこそまず、「自分は会いたいと思われる人間になれているか」を問うこと。人に会ってもらえる人間的魅力を磨くことこそ、自己投資の第一歩です。

 そうして人との関係を築くうちに、私は“学びは自分で取りに行くもの”だと気づきました。メンターがいないと言う人ほど、自分から会いに行っていない。教えてもらえないのではなく、教えたくなる人間になれていないだけです。

 一人の師匠に固執せず、いくつもの世界で学ぶ。遊びにも師匠を持つと、人間の幅が広がります。仕事の技術だけでなく、人生の呼吸の仕方を教えてもらえます。

本物に出会うために
まずは“準備”が必要

 メンターは一人でなくてもかまいません。

「考え方ならこの人」「行動力ならこの人」というように分野ごとに師を持てば、視界は一気に立体化します。社会人であれば「マナーならこの人」「営業術ならこの人」「接待用の店ならこの人」「手土産の選び方ならこの人」……。

 一人の視点では見えなかった世界が、複数の師匠の視点で広がっていきます。学ぶ相手が多いほど、考え方の幅も深まります。師匠が多い人生ほど、柔軟で、面白くなるのです。

 そして、師匠に出会うには“準備”が必要です。