「集中できない」「頭がぼんやりする」。そんなとき、さらに頑張ろうとしていないでしょうか。『パフォーマンスを高める1分ヨガ』(みらいパブリッシング)の著者・小林眞咲惠さんは、「集中力は無理につくるのではなく、自分の中心に戻ることで取り戻す」と言います。仕事中でもできる、わずか1分の方法とは。
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まず、両手の指先を軽く合わせてみる
いま、両手の指先を軽く合わせてみてください。
背筋を伸ばし、指先に意識を向ける。
そして、自分の脈を感じてみる。
これが、小林眞咲惠さんに教えてもらった「トライアングルブレス」の基本です。
何か特別な道具が必要なわけではありません。仕事の途中でもできます。
私の「1分朝活」に来ていただいた小林さんは、忙しい人でも続けられる「1分ヨガ」を教えています。その話の中で印象に残ったのが、
「集中しようとするのではなく、自分の中心に戻る」
という言葉でした。
集中できないときほど、さらに頭を使おうとしてしまう
仕事中には、メールが来る。チャットが鳴る。スマホを見る。次にやる仕事のことも考える。
意識が、ずっと外に向いています。
その状態で「もっと集中しよう」とすると、さらに頭を使うことになる。
小林さんの考え方は逆です。
一度、頭から離れる。
指先や呼吸など、自分の体に意識を向ける。
私自身がこれまで伝えてきた「脳より体を磨きなさい」という考え方とも重なる部分があります。頭で何とかしようとする前に、体の状態を変えてみるのです。
指先の脈を感じる
トライアングルブレスでは、背筋を伸ばして両手の指先を軽く合わせ、自分の脈に意識を向けます。
普段の私たちの頭の中では、絶えず「おしゃべり」が続いています。
仕事のこと。人間関係のこと。SNSで見たこと。明日の予定。将来の不安。
ところが、「いま、指先で何を感じているか」に意識を向けると、その瞬間だけでも外側への意識が途切れます。
何かを考えるのではなく、感じる。
たったそれだけのことなのですが、やってみると、自分が普段いかに頭の中だけで生きているのかに気づきます。
「ゾーンに入ろう」とすると、かえって遠ざかる
もう一つ面白かったのが、
「フロー、いわゆるゾーンは、入ろうとすると入れない」
という話です。
「今日は最高の集中状態に入ろう」
「絶対にいい結果を出そう」
そう思った瞬間、結果のことを考えています。
そこで小林さんは、まず肩や首をゆるめ、呼吸を整え、体の力を抜くことを勧めます。
集中そのものを追いかけるのではなく、集中を邪魔しているものを減らしていく。
この発想は、仕事にもかなり使えると思いました。
仕事を止める1分が、その後の仕事を変える
私自身、これまで多くの経営者やアスリートをコーチングしてきましたが、高い成果を出す人ほど、ずっと力み続けているわけではありません。
必要なときに、力を抜ける。
頭を使いすぎたら、体に戻れる。
考え続けていることに気づいたら、呼吸を感じられる。
忙しいと、「1分も止まっていられない」と思います。
でも、集中できないまま30分仕事を続けるくらいなら、一度1分だけ止まって、自分の状態を戻す。
集中力は「もっと頑張ること」で取り戻すものではない。
そんなときほど、指先や呼吸に意識を戻してみる。
仕事の質を変えるのは、案外、その1分なのかもしれません。








