「なんだかイライラする」「最近ずっと疲れている」など、理由はよくわからないのに、ストレスを感じることはないだろうか。仕事や人間関係など、日常にはストレスの種があふれている。しかし、その負担を少しでも軽くするために、意外と見落とされていることがある。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、「ストレスを減らすために知っておきたい意外なコツ」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「ストレスを減らす」意外なコツ・ベスト1Photo: Adobe Stock

「なんかイライラする…」で終わっていませんか?

 仕事から帰ってきて、

「今日はなんか疲れた」
「なんかイライラする」
「なんとなくドカ食いしたい」

 と感じることはないだろうか。

「仕事が嫌なのかと思ってた」

 以前、友人から仕事の愚痴を聞いていたときのことだ。

 会うたびに、「最近、仕事が本当にしんどい」と言っていた。

「そんなに仕事が嫌なら、転職したほうがいいんじゃない?」と話していたのだが、詳しく聞いてみると、どうも仕事そのものが嫌なわけではなかった。

 仕事内容について聞けば、「それは結構好きなんだよね」と言う。

 では、何がそんなに嫌なのだろう。

 さらに話を聞いていくと、

「急に予定を変えられるのが嫌」
「上司から夕方になって仕事を振られるとイライラする」
「自分のペースを崩されるのが一番しんどい」

 ということがわかってきた。

 友人も、「私、仕事が嫌なのかと思ってたけど、急に予定を変えられるのが嫌なだけだわ」と驚いていた。

「仕事が嫌」という大きなストレスに見えていたものも、細かく言葉にしてみると、正体はもっと具体的だったのである。

自分の中を「言葉」にしてみる

『小学生でもできる言語化』には、こんなページがある。

たとえば、何かをやったときに、自分自身を探って「ここは好きだった」「ここは嫌いだった」「こういうことは得意だった」「こういうことは苦手だった」などと言語化していきます。
そうすることで、自分がどんな人間なのかが少しずつ分かっていき、自分に向いていることや向いていないことも見つけやすくなります。

――『小学生でもできる言語化』より

 私たちは、嫌なことがあると、つい大きな言葉でまとめてしまう。

 しかし、その中身をもう少し細かく見ていくと、

「仕事そのものではなく、急な予定変更が嫌だった」
「あの人そのものではなく、人前で注意されたことが嫌だった」
「学校そのものではなく、大人数でずっと過ごすことに疲れている」

 というように、本当にストレスを感じているポイントが見えてくることがある。

ストレスを減らす意外なコツは「嫌だったことを細かくする」

 ストレスを減らす意外なコツ・ベスト1は、「なんか嫌だった」で終わらせず、何が嫌だったのかを具体的に言葉にすることである。

「疲れた」と思ったら、「何に疲れた?」と自分に聞いてみる。

 人と話し続けたことなのか。
 急な予定変更なのか。
 仕事量が多かったのか。
 誰かに言われた一言なのか。

 ストレスの正体がわかれば、すべてを変えなくても、「ここだけは避けよう」「次はこうしてみよう」と考えられるようになる。

 モヤモヤしたときほど、大きな言葉で片づけない
 自分の中にある「嫌だった」を一つずつ言葉にしてみる。

 それだけでも、抱えているストレスとの付き合い方は少し変わってくるはずだ。