同じように仕事をして、同じように毎日を過ごしているのに、なぜか人生そのものを楽しんでいるように見える人がいる。こうした人と、「何をしてもいまひとつ満たされない人」の違いはどこにあるのだろうか。漫画家・かっぴー氏の著書『天才になれなかった全ての人へ 自分だけの武器が見つかる才能論』で紹介されている「カード思考」で考えると、見落としているものがあるかもしれない。(構成/ダイヤモンド社・榛村光哲)

「人生が楽しそうな人」の特徴・ベスト1Photo: Adobe Stock

「天才状態」に入っている人は人生が楽しい

天才とは状態である。

本書では、そのように紹介している。

天才“状態”とは、「自分が100%のちからを発揮し、自然な状態であり、なおかつそれが環境とマッチしている状態」である。

しかも重要なのは、無理をして自分を奮い立たせているのではなく、「ナチュラルな自分」でいられることだ。自分の力を100%使っているのに、不自然な無理をしている感覚がない。そんな状態に入ると、人は驚くほど力を発揮できる。

「天賦の才能」がなくても天才にはなれる

ここでいう「天才」は、天賦の才能を持った特別な人という意味ではない。生まれつき圧倒的な頭脳がある、誰にも真似できない身体能力がある、といった話ではない。

自分自身は、どこにでもいる普通の凡人のままでいい。それでも、自分の能力を100%発揮できることをやり、それが周囲の求めるものと噛み合えば、「ハマる」ことがある。それが「天才状態」という考え方だ。

だから、「自分には特別な才能がない」と諦める必要はない。探すべきなのは天賦の才能ではなく、自分が天才状態になれる場所なのである。

頑張っている感覚がないのに成果が出る

天才状態に入ると、頑張っている感覚と成果の関係も変わってくる。

自分に合わないことをしているときは、100の努力をしても50しか成果が出ないことがある。一方、自分の力が自然に発揮されることなら、それほど頑張っているつもりがなくても、大きな成果につながることがある。周囲から「どうしてそんなにできるの?」と驚かれても、本人からすれば「普通にやっただけ」という感覚だったりする。

同じ努力でも、自分の力が自然にワークする場所では、成果につながりやすい。

「自分を100%使っている」という満足感がある

そして、天才状態の大きな特徴は、成果だけではない。自分の持っているものを100%使えているという感覚があることだ。

得意なことも、性格も、これまで積み上げてきた経験も、「今、自分は自分を使えている」という実感がある。それは、単に仕事で評価されたり、お金を稼いだりすることとは違う満足感につながる。

天才状態に入ったら、「わかる」

では、自分が天才状態に入ったことは、いつわかるのだろうか。天才状態は、頭の中だけで考えて「これが自分の天才状態だ」と決めるものではない。実際に何かをやってみて、自分の力が自然に出て、周囲からも反応が返ってくる。そのとき初めて、「あ、自分はこれだったのか」と気づく。始まる前にはわからない。始まったときにわかるのだ。

だから、自分の天才状態がまだわからないからといって、焦る必要はない。いろいろなことを試しながら、自分が自然に力を発揮できる場所を探していけばいい。

「はじまったら、はじまったらわかる」。人生が楽しくなる場所も、きっと同じだ。頭の中で答えを探し続けるのではなく、自分の天才が始まるところまで、試してみることが大切なのである。