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早ければ今月にも新規株式公開(IPO)を計画しているソフトバンクグループ傘下の電力・データセンター開発会社SBエナジーの届出文書には、いくつか目を引く点がある。例えば、計画中のデータセンター3カ所はどれもまだ稼働していないことや、ソフトバンク、オープンAI、 エヌビディア の三者の間で 資金が循環する構造になり得る ことだ。
しかし、もっと単純に見ても、このIPOは異例なものだ。開発事業はリスクが高く、収益パターンも不安定なことから、上場株に投資する多くの投資家にとっては受け入れるのが難しい。
クリーンエネルギー分野を専門とする投資銀行マラソン・キャピタルのテッド・ブラント最高経営責任者(CEO)は、「一般的な開発会社にとって、この収益パターンは最悪だ」と語る。開発には長い年月がかかり、多額の先行費用が必要になるため、資産が現金を生み出し始めるまでに、何年にもわたって損失を計上する可能性があるという。
こうしたキャッシュフロー・パターンは、上場している電力会社の ネクステラ・エナジー・リソーシズ やビストラ・エナジーのように、すでに稼働中で売上高を生み出す大きな資産基盤を持つ企業であれば対処しやすい。データセンター開発会社のデジタル・リアルティ・トラストや エクイニクス は、いずれも上場時に稼働中のデータセンターを持っていた。
それに加え、データセンター開発は、石油を掘り当てようとするかのように新規参入業者が次々と現れる分野だ。データ提供会社クリーンビューによると、米国で少なくとも1カ所のデータセンター建設を計画している企業は360社に上る。
ただ、こうした投機的な一部の企業に比べ、SBエナジーにはいくつかの優位点がある。まず、同社は電力開発の経験が豊富で、2019年から太陽光発電と蓄電池プロジェクトを手がけてきた。また、かなり大規模なデータセンター契約を通じて4300億ドル(約66兆円)に上る潜在的な売上高を確保している。その主な顧客はオープンAIで、エヌビディアによる一定の財務支援もある。







