アリゾナ大のクオーターバック、ノア・フィフィタさんと自宅(アリゾナ州トゥーソン) CREDIT: STEVE CRAFT FOR WSJ
米アリゾナ大学のフットボール選手ノア・フィフィタさん(23)は、入学後に学生寮でルームメート5人と共同生活を始めた。だが、花形のクオーターバックであるフィフィタさんが大学生活を終えるのは、アリゾナ州トゥーソンのキャンパスから4.8キロメートルほどの場所にある4ベッドルームのリノベーション済み邸宅だ。不動産の記録によると、カリフォルニア州出身のフィフィタさんは昨年、プール付きで山を眺望できる、この物件を95万ドル(約1億4500万円)で購入した。
これまで、家の購入はプロ転向後の到達点だった。だが、2021年の規則変更により、学生アスリートは自身の名声から報酬を得られるようになり、住宅購入のタイミングが早まった。選手が受け取る報酬は急増し、ネーム(名前)、イメージ(画像・映像)、ライクネス(肖像権)の頭文字をとった「NIL」の市場が数十億ドル規模に拡大した。主要大学のフットボールチームのスタメン選手たちは今や年に数十万ドル、時には数百万ドルを稼ぐようになった。
大金を手にした学生アメフト選手たちの多くが不動産市場に押し寄せ、大学近くで住宅を購入している。自分が住むだけでなく、家族の宿泊、チームメートのもてなし、賃貸収入、長期的な投資手段に活用するようになった。
不動産購入を、子孫に残す資産を築く方法と考える選手もいる。
「これで私たちの人生が一変する可能性がある」。選手生活5年目のフィフィタさんはこう話す。
フィフィタさんの家はオープンプランの開放的な間取りで、広さは約288平方メートルPHOTO: CREDIT: STEVE CRAFT FOR WSJ
キッチンのそばにビリヤード台を置いたPHOTO: CREDIT: STEVE CRAFT FOR WSJ
ミシシッピ大学の主力クオーターバック、トリニダード・チャムブリスさんは今春、記録によればミシシッピ州オックスフォードの商店やレストランが軒を連ねる歴史ある繁華街「スクエア」にあるタウンハウスを190万ドルで購入した。4月にはマイアミ大学のクオーターバック、ダリアン・メンサさんが、フロリダ州マイアミ郊外のイーストケンドールにある6ベッドルームの家を235万ドルで購入した。デューク大学から転校して数カ月後のことだった。







