「間違ったことは言っていないのに、なぜか相手の反応が悪い」「正しいことを伝えただけなのに、空気が悪くなった」。そんな経験はないだろうか。実は、人に嫌われるかどうかは、「何を言うか」だけでなく「どう言うか」で大きく変わる。では、知らず知らずのうちに相手をイラッとさせてしまう話し方とは? 話題の書『仕事・人間関係で損する人、得する人』(伊庭正康)より特別に本文の一部を抜粋、再編集してお届けする。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

なぜか嫌われる人の話し方・ワースト1Photo: Adobe Stock

言っていることは正しい。でも、なんかイヤ…

「会社のやり方は顧客を無視していると思う」
「みなさんが忙しいのはわかりますが、締め切りを守ってください」
「みんなできているのに、○○さんはどうしてできないのですか?」

たしかに、言っていることは正しい。でも、なんかイヤ。

これこそが、いわゆる会話のセンスです。

実は、会話のセンスは、「主語の使い方」も重要な要素なのです。

ワースト1:「あなた」を主語にして相手を責める

主語が「あなた(You)」の会話は、相手を裁く構造になる。
主語を「私たち(We)」にすると、仲間意識が生まれる。

まず、このことを押さえておきましょう。

Youを主語にされた相手は、どんなに正しい意見でも、条件反射的に防御態勢に入ります。

人は「攻撃された」と感じると、冷静に受けとめる前に、反論か沈黙かの二択しかなくなる。問題解決どころか、むしろ関係が悪化するだけです。

「正しいこと」を言っているのに、孤立してしまう理由

よかれと思って意見を言う人が、チームで孤立するのはよくあること。

これも、実は主語のセンスから起こっていることが多いのです。

アメリカの臨床心理学者、マーシャル・B・ローゼンバーグが実施した共感的コミュニケーションの研究では、「Youメッセージ」の代わりに「Weメッセージ」を使うことで、対話の質が根本的に変わると述べています。

「私たちは同じチームだ」という共同認識が生まれ、問題を一緒に解決しようという気持ちが自然とわいてくるのです。