投資家は米連邦準備制度理事会(FRB)が一連の利上げを始める段階にあるとの見方に賭けてきた。16日、ケビン・ウォーシュ議長はその見方を疑う理由をほとんど与えなかった。FRBは3年ぶりに利上げを実施し、当局者は今年さらに少なくとも1回の利上げを見込んだ。ウォーシュ氏は0.25ポイントの利上げが「一定量の緩和措置(accommodation)を取り除いた」と述べた。この表現は、当局者が利上げ後も金利が経済を抑制するとは考えていないことを示唆した。ウォーシュ氏は、16日の決定に至った7月以降の三つの動きの一つとして地政学――イラン戦争とそれが引き起こしたエネルギーショックを遠回しに表現した言葉――を挙げ、「世界の紛争地帯から逃れることはできない」と述べた。FRB当局者はこうした紛争がどのように展開するかについての判断を変えたとし、もはやこのエネルギーショックを待てば収まる類いの混乱とは見ていないという。