ホワイトハウスの人工知能(AI)顧問デービッド・サックス氏は5月にドナルド・トランプ米大統領を説得し、AIモデルに政府による長期審査を課す予定だった大統領令を撤回させた。スコット・ベッセント財務長官やスージー・ワイルズ大統領首席補佐官などの政権幹部らは不意を突かれた形となり、これに不満を抱いた。事情に詳しい複数の関係者によると、ワイルズ氏は、サックス氏が土壇場の電話で自分を説得したと他の関係者に語っている。また、ベッセント氏はAI主導のサイバー攻撃が国の銀行システムに大混乱をもたらす恐れについて懸念していたという。ホワイトハウスのチームはAIへの監督強化について数カ月にわたり交渉を重ね、同大統領令に関して幅広い業界幹部に意見を聞いていた。