自ら体験して獲得した
「有色情報」が人を動かす
カジュアル面談(編集部注/求職者と企業が合否を気にせずお互いの理解を深めるための、リラックスした雰囲気で行う対話の場)で話を聞いた担当者の雰囲気が好きだった。知人の紹介で「この会社に入ってよかった」という言葉を自分の耳で聞いた。職場見学で、社員たちの表情が穏やかだと感じた。こうした情報には色がついています。
「なんとなくいい」「ちょっと違う」という感覚は、有色情報からしか生まれません。
料理にたとえると、わかりやすいかもしれません。どんなに一流のシェフでも、傷んだ食材からおいしい料理はつくれない。使う食材が悪ければ、腕は関係ないのです。
どれだけ優れたフレームワークで情報を整理しようとしても、無色情報ばかりでは、納得のいく意思決定も、試してみたくなるアイディアも生まれません。情報整理の技術の問題ではなく、使っている情報の種類に問題があるのです。
情報渋滞にはまっているとき、私たちがやっているのは「判断」です。判断とは、AとBとCを並べて「どれがいいか」と選択肢を検討すること。でも、実際に必要なのは「決断」です。決断とは、「Aにします」と決めて、BとCを手放すこと。
判断はいくらでもできます。情報があれば比べ続けられます。こうして情報渋滞にはまります。
情報渋滞から抜け出すには
頭の中にあることをすべて書き出す
決断は情報だけでは生まれません。「Aにします」と決めるためには、「Aがいいんだ」という気持ち、つまり感情が動いていることが必要なのです。
比較表で行き詰まっていたのは、判断に必要な情報ばかりを集めて、決断に必要な感情の材料を持っていなかったからです。有色情報は、その感情の材料になります。
では、どうやって有色情報を増やしていけばよいのでしょうか。
まず、頭の中にあることをすべて書き出すことから始めます。方法は何でも大丈夫です。ノートに手書きでもいい、スマホに音声入力でもいい。思い浮かぶことを、順番も関係なく、整理しようとせずに、とにかく外に出していきます。







