40代に入り、仕事上のエラーや問題が発生した際に、周囲を不快にさせ、一気に「使えない人」というレッテルを貼られる社員がいます。彼らの最大の特徴は、トラブルの原因を常に「誰かのせい(個人)」にし、責任逃れをする姿勢にあります。人間の弱さを前提とした「性弱説」を理解していなければ、問題の解決は不可能です。この記事では、書籍『リーダーの仮面』のエッセンスをもとに、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方について指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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「人」を責める40代の醜悪
職場トラブルやミスが発生した際、使えなくなる40代社員が即座に取る行動があります。
「あの新人が言った通りにやらなかったからだ」
「◯◯部長の指示がコロコロ変わるのが悪い」
問題の原因を特定の人格や能力に求め、他人を猛烈に批判することです。
本人は「正論を言っている」「自分は被害者だ」と考えています。
しかし、個人を責める言動は、現場の人間関係をギスギスさせ、犯人探しという無意味な時間消費を生むだけです。
個人を責めても、同じミスは必ず再発します。
人間の本質は弱く、放っておけばラクな方に流れる(性弱説)からです。
「どんな仕組みがあれば防げたか」とルールや仕組みを責める人だけが、問題を根本解決し、組織を変えていくことができます。
個人を責める感情的な態度は、周囲を疲弊させ、自らの評価も下げていきます。
――『とにかく仕組み化』より
「人」を責めるな、「仕組み」を責めよ
仕事ができる優秀なビジネスパーソンは、問題が起きたときに絶対に人を責めません。
「誰が悪いのか」ではなく、「どんなルールの不備(仕組み)がこのミスを引き起こしたのか」と考えます。
「新人がミスをしたのは、チェックリストの項目が曖昧だったからだ」
「指示がブレたのは、提出の期限と責任者が明文化されていなかったからだ」
背景にあるルールの欠陥を疑い、ルールを修正することでミスを物理的に防ぎます。
感情論で個人を叩く人は、仕組みを変える思考力がないことを自ら暴露しているのです。
仕組みをいじる側へ回れ
40代で周囲から絶大な信頼を寄せられる人は、不満や文句を「仕組みの改善案」に変換できる人です。
「誰かのせいだ」と同僚と居酒屋で愚痴を言うのを即刻やめること。
事実ベースで問題点を抽出し、「こういうルールに変えましょう」と上司に提案することです。
リーダーの仮面をかぶり、個人的な感情や好悪を脇に置くこと。
人を責める低次元な議論から卒業し、自らの手でルールと仕組みを整える人こそが、組織で最も重宝される存在になるのです。




