「なんだか疲れたな……」。普段はどんなに元気な人でもそんな日もあるものです。そんなときは、無理をして頑張るよりも、思い切ってゆっくりすることも大切です。そして、そんな日の食事は、できるだけ体に負担のない「養生小鍋」がおすすめ。料理家・小田真規子先生の最新刊『小鍋天国』から、「養生小鍋」の絶品レシピを紹介します。

“疲れたとき”に心身をホンワカいたわる「養生小鍋」の作り方写真はイメージです Photo: Adobe Stock

体がポッカポカになる「小鍋」は、
最も「養生」にとり入れやすいレシピ!

「養生」とは、「生を養う」と書くように、心身が元気でいられるように、日々の暮らしのなかで自分をいたわることです。食事による養生を考えるときも、特別な「効能」を求めるよりも、体に無理をさせず、気持ちよく食べることを大切にしたいと思っています。

 私は「食事による養生」には、大切なことが三つあると考えています。

 ひとつめは、「温かいこと」です。温かいものを食べると、冷えた体の体温が上がって、ホッとして気持ちまで緩んできます。

 その点でも、「小鍋」は養生にとり入れやすい料理です。ポッカポカの湯気が立ち、部屋の温度と湿度が上がって、「小鍋」でぐつぐつと煮た温かい具材をいただくことで体も内側から温まります。

 しかも、食卓の中心に「小鍋」があるだけで、心までホンワカとほぐれてくるのを感じます。そんなところも、「小鍋」が養生に向いている理由だと思います。

食べやすく、栄養価のある具材を使う!

 二つめのポイントは「具材」です。食べやすく、栄養もしっかりとれる具材を選ぶといいでしょう。疲れているときには、あまり手をかけすぎず、食べやすいものをおいしくいただくことも大切です。

 そして、三つめのポイントは「味付け」です。塩分や油分が多かったり、辛みやスパイスの効いた刺激の強い味付けではなく、「おいしいけどあっさりしている」のが適しているでしょう。

 もちろん、普段はこってりとした味付けの「小鍋」を楽しむのもいい。でも、「ちょっと疲れたな」「今日はやさしいものが食べたいな」と思うときには、「養生小鍋」で自分をいたわってあげてください。ホッとした気持ちになり、元気が出てくるはずです。

 それでは、『小鍋天国』からとっておきの「養生小鍋」のレシピをご紹介しましょう。「白菜と生姜だけ鍋」。食欲がなくてもサクッとできて、体もあったまる小鍋レシピです。

白菜と生姜だけ鍋の完成画像白菜と生姜だけ鍋

【レシピ名】
白菜と生姜だけ鍋

【具材】1~2人分
白菜:300g→茎は2×6cm、葉は千切りにして、分けておく
生姜:2かけ→細切りにする

【スープ】
水:2カップ
塩:小さじ1/2
ごま油:大さじ2

【タレ】→あわせておく
味噌:大さじ1
醤油:大さじ1/2
酢:小さじ1/2
砂糖:小さじ1/2

【作り方】
1 鍋に【スープ】をあわせて中火にかける。
2 煮立ったら、生姜・白菜の芯を入れて3分煮、さらに葉を加えてさっと煮る。
3 とり分けて、【タレ】をかけていただく。

 たんぱく源なしの超あっさり鍋です。「味噌醤油」仕立てのタレで、白菜と生姜の滋味をじっくりおいしくいただけます。ぜひ、お試しください!

小田真規子(おだ・まきこ)
料理研究家、栄養士、フードディレクター。「スタジオナッツ」を主宰し、テレビ、雑誌、広告などで幅広く活躍。食べる人、作る人、どちらにとっても無理がなく、シンプルな材料と手順でおいしく作れるレシピに定評がある。電子レンジ調理は、およそ30年研究を重ね、料理誌や生活情報誌でも数多くのレシピを紹介している。12万部を突破した『まいにち小鍋』(ダイヤモンド社)のほか、累計85万部超えの人気シリーズ『つくりおきおかずで朝つめるだけ! 弁当』(扶桑社)など著書多数。料理のコツを紹介するインスタグラム(@studionutsnuts)も人気。