(3)公的機関などをかたる電話
本連載でも以前、警察署の“本物の番号”を偽装して表示させる詐欺電話を取り上げたことがある(参考記事)。
警察を名乗る電話がかかってきて「あなたの免許証が犯罪に使われている」と言われ、さらに住所や生年月日をピタリと言い当てられたら、冷静でいられる人は多くないだろう。
今回の件では本人確認に使われる情報まで流出した以上、長期的に被害が出る可能性がある。一度流出した情報が名簿として出回り、何年も後になって悪用されることは珍しくないからだ。
今、気を付けるべきことは?
まず徹底したいのは、「タイムズ」を名乗る連絡に安易に反応しないことだ。同社は、メールやSMS、電話でパスワードやクレジットカード情報を尋ねることはないと明言している。連絡を受けたら、メールのリンクではなく、ブックマークや検索から公式サイトを開いて確認しよう。
また、「自分の個人情報を知っている=本物」ではない。今回のような漏えいが起きた以上、相手が名前や住所、生年月日を知っていることは、本人確認の根拠にはならないのだ。
電話やメールをしてきた相手が、
「あなたは○年○月○日生まれですよね」
「住所は○○ですよね」
「免許証番号は○○ですよね」
と正しい情報を知っていても、それだけで相手を信用してはいけない。特に「不正利用を止めるため」などと言って、SMSの認証コード、パスワード、クレジットカード番号などを要求されたら警戒したい。
不正アクセスや情報漏えいの発表があったのは、タイムズカーだけではない。9月には、デジタル庁が各省庁職員の個人情報約24.6万件が漏えいした可能性があると発表したほか、ニチレイ、ニッポンレンタカー、東京メトロ、セイコーマート、Ozmallなど、さまざまな身近なサービスが被害を公表している。
過去に使ったことがあるサービス名を見かけたら「多分大丈夫」と流さずに必ず公式発表を確認しよう。自分が対象になっているかどうかを知るのは、身を守るための第一歩だからだ。
後編では、タイムズカーの漏えい対象になっている人に向け、確認方法と、漏れていた場合にやるべきことを具体的に紹介する。







