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偏差値35から東大に逆転合格した西岡壱誠氏が、自らの経験と東大生1000人への調査をもとにした著書『知識と思考力がいっきに身につく 東大式インプット大全』(アスコム)を上梓しました。その内容を一部抜粋してお届けします。今回のテーマは「勉強法」。YouTubeの「講義動画」を視聴したものの、内容が頭に残らなかった経験がある人も多いでしょう。でも東大生は違います。(株式会社カルペ・ディエム代表 西岡壱誠)
「ながら視聴」では、内容は残らない
YouTubeをはじめとした講義動画を活用してインプットする人が増えました。通勤中、家事の合間、寝る前のベッドの中。スキマ時間に動画で学べる時代になったのは素晴らしいことです。
ただ、ここで多くの人がハマる罠があります。それが、「動画を見ているのに、ほとんど頭に残らない」という現象です。
理由は、はっきりしています。動画は「受け身」で見られてしまうからです。自らページをめくる読書とは違い、動画は「流れてくるものを眺める」だけで成立します。そのため、見終わった瞬間は「面白かったな」とは思うのに、あとから振り返ると思い出せないのです。
これは決して、動画の質が悪いためではありません。見方の問題です。
東大生に講義動画の使い方を聞くと、彼らは「ただ見る」ということをしません。動画を見ながら、頭の中で「構造」を組み立てています。「今は導入を話している」「ここから主張が始まった」「これは具体例だ」「ここで結論が出た」というふうに、話の「地図」をつくりながら聞いているのです。
人間の脳は、構造のあるものを覚えるのは得意ですが、流れていくだけの情報を覚えるのは苦手です。動画を「ただ眺める」のではなく、「構造に分解しながら見る」だけで、頭に残る量がまったく違ってきます。







