東大生が伝授!「複数の参考書で学ぶ」と「1冊を使い倒す」受験に役立つのはどっち?Photo:PIXTA

偏差値35から東大に逆転合格した西岡壱誠氏が、自らの経験と東大生1000人への調査をもとにした著書『知識と思考力がいっきに身につく 東大式インプット大全』(アスコム)を上梓しました。その内容を一部抜粋してお届けします。今回のテーマは「参考書の活用法」。インプットがうまくいかない人がやりがちな、テキストの選び方・使い方はどのようなものでしょうか?(株式会社カルペ・ディエム代表 西岡壱誠)

「正しい勉強法」より、「自分が続けられる勉強法」

 東大生の勉強スタイルは、思った以上にバラバラです。

 分厚い参考書を黙々と読み込むタイプ。授業動画を倍速で何周もするタイプ。とにかく問題集を解きまくるタイプ。友達同士で説明し合うのがいちばん頭に入るタイプ。「東大生だからこの勉強法」という共通の正解があるわけではないのです。

 インプットがうまくいかない人ほど、「正しい勉強法」を探そうとしすぎる傾向があります。SNSや本で新しい勉強法を見つけては試して、しっくりこないとまた次を探す。「勉強法迷子」のような状態になってしまうのです。

 大切なのは「正しい勉強法」を探すことではなく「自分がいちばん頭に入りやすい入口」を知ることです。その入口を考えるときに役に立つのが、「認知特性」という考え方です。

 認知特性とは、人が情報を理解したり覚えたりするときに、どの感覚を優先して使っているか、という個人差のことです。

人には「3タイプ」の認知特性がある

 人には3タイプの認知特性があるといわれています。

 1つ目は、「見て覚えるタイプ」。図、イラスト、写真、映像など、視覚情報があると一気に理解が進むタイプです。本を読んでもピンとこないのに、図解されると「ああ、そういうことか」とわかる人は、このタイプの可能性が高いといえます。

 2つ目は、「聞いて覚えるタイプ」。音声で聞いた内容を、自然に頭に残せるタイプです。授業を黙って聞いているだけで内容を覚えられる人、音楽の歌詞をすぐに覚えてしまう人は、聴覚から情報を取り込むのが得意なタイプです。

 3つ目は、「文章とロジックで覚えるタイプ」。言葉と理屈で整理することで、情報がうまく入ってくるタイプです。図よりも、文章で論理的に説明されたほうがしっくりくる。文字を読むことが苦にならない人は、このタイプかもしれません。

 過去の学習経験から、自分が3タイプのどれに近いかを意識してみてください。「自分はどの入口から学ぶのがいちばんラクか」がわかるだけで、続けられるインプット法が見えてきます。