食事にがっかりする女性写真はイメージです Photo:PIXTA

かつて中国では、戦後に豊かさを増し、体格も向上した日本は「憧れ」の存在でした。ところが今、その日本を訪れた中国人は、「日本人の食べ方」に失望するそうです。経済も平均身長も中国に抜かれた日本で、彼らが目にした光景とは。(日中福祉プランニング代表 王 青)

かつて日本人の体格は
羨望の的だった

 前編で紹介したように、中国人の身長への執念は日本人が想像する以上に強い。それだけに「日本人の平均身長が中国人に抜かれた」という話題は、多くの中国人の関心を引いた。

 日経の記事が引用した国際的な推計では、2019年の時点で、日本の19歳男性の平均身長は約172.1cm、女性は約158.5cm。対して韓国は男性175.5cm、女性163.2cm、中国は男性175.7cm、女性は163.5cmだった。日中では、男性で3.6cm、女性で5cmの差があった。

 かつて中国では、日本人の体格は羨望の的だった。「戦後、日本人の身長が伸びたのは、学校給食で牛乳を飲むようになったからだ」という見方が広まるなど、“日本式”への注目は高かった。ところが、数十年を経て、中国の若者の平均身長は日本を上回るようになった。

 中国のSNSで目立ったのが、「日本人は食べる量が少ないからではないか」という反応だった。

 また、「日本の食事はバランスが良く、ヘルシーだと思っていたが、意外と揚げ物や炭水化物が多い」と驚く人も少なくなかった。

 その典型が、ラーメンや焼き餃子にご飯を組み合わせた定食だ。日本人にとってご飯が主食、ラーメンや焼き餃子がおかずのような位置づけになる。しかし、中国の感覚では、ラーメンも餃子もそれ自体が「主食」である。「主食と主食を一緒に食べる」ように見えるのだ。

 筆者は仕事で、来日する中国人を案内することが多い。彼らはレストランで食事をする際、日本人の食事の量を見て、決まって「これだけで足りるのか?」と心配する。