バイク登録台数は800万台!
ハノイが「バイク都市」になったワケ
そんなハノイの都市交通を数字で捉えるのは難しい。ハノイ市の面積は約3300平方キロメートル、人口は約886万人なので、人口密度は2685人/平方キロメートルだ。中心部12区に絞ると、面積約309平方キロメートル、人口約360万人なので、人口密度は1万1661人/平方キロメートルに達する。
ちなみに、大阪府は人口がほぼ同じ約875万人、面積は一回り小さい約1905平方キロメートルだ。大阪市は約225平方キロメートル、人口約281万人なので、人口密度は1万2489人/平方キロメートル、つまり、ハノイ市中心部の密度は大阪と同じくらいだ。
最大の違いは都市を走る「車」の台数だ。大阪府の自家用車登録台数は約282万台、バイク(原付き含む)は約46万台、計約328万台だが、ハノイ市は自家用車約110万台、バイクは約690万台、計約800万台が登録されている。市内いたる所にバイクが走っているわけである。
ここまで個別交通(個人が所有・運転する移動手段)に偏重しているのは、ハノイでは大量輸送機関である都市高速鉄道の整備が進んでいないからだ。
もちろんベトナム政府、ハノイ市当局もこれを是としているわけではない。今年7月に策定した「ハノイ首都マスタープラン(100年ビジョン)」では、公共交通拠点を中心に、住宅・オフィス・商業施設・公共施設などを集中的に整備する公共交通指向型開発(TOD)を推進し、都心部への一極集中から多極・多中心型の都市構造への転換を目指すとしている。
一部ではあるが、既に開業した路線もある。「2A号線」カットリン~イエンギア駅間が2021年、「3号線」カウゼイ~ニョン駅間が2024年に開業。さらに、3号線の延伸区間であるカウゼイ~ハノイ駅間、「2号線」ナムタンロン~チャンフンダオ駅間、「5号線」クアングア~ホアラック駅間が建設中だ。
都市高速鉄道現況図(オープンストリートマップで作成)







