関税が米共和党の切り札となり、労働者階級の心をつかんで確固たる多数派支配を築くための道筋となるはずだったことを覚えているだろうか。だが、それはうまくいっていない。ミシガン州の共和党上院議員候補であるマイク・ロジャース氏は、ドナルド・トランプ大統領によるカナダとの無意味な貿易戦争の休戦を呼び掛けている。ミシガン州はかつて、共和党が議席を獲得できる可能性がある州と見られており、現在もその可能性は残されている。しかし大半の世論調査では、急進左派の民主党候補アブドル・エルサイード氏がリードを広げている。トランプ氏がカナダとの貿易摩擦を激化させたことが少なからず影響している。両候補は8月中旬まで接戦を演じていたが、トランプ氏による200億ドル(約3兆1600億円)相当のカナダ製品に対する50%関税がその頃に発効した。