暗号資産(仮想通貨)交換業の世界最大手バイナンス・ホールディングスが「重要な優良顧客(high-value customer)」とみなした人物は、同社の取引所を不審な取引に利用していた。最初の赤信号は、イラン両替商との取引だった。テヘランから繰り返しアクセスがあった、この顧客のアカウントについて、バイナンスは米国とスイスの法執行当局の問い合わせを受けた。この優良顧客は、米国とイスラエルの当局によると、長年にわたりイラン政権の資金調達役を務め、イラン革命防衛隊(IRGC)向けの秘密の決済ネットワークを指揮したババク・ザンジャニ氏の運営する仮想通貨関連企業の責任者であることが判明した。バイナンス社内の記録によれば、この顧客は手数料優遇やパーソナルなサービスの対象だった。そうした地位から、アカウントを調査したバイナンスの担当者がアカウントを排除するには上層部の承認が必要だった。バイナンスは2025年終盤にこうしたアカウントを複数凍結し、今年5月に最後の関連アカウントを削除したとしている。
バイナンス優良顧客、イラン資金の生命線つなぐ
バイナンスを利用した資金移動の仕組みが初めて明らかに
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