たとえば、「上司や職場の人とお酒を飲みに行く機会が頻繁にあった」と「職場では残業や休日出勤が当たり前だった」は同率1位(ともに46.7%)で、5位には「上司や先輩の『パワハラ』が当たり前にあった(35.8%)」、7位には「人事評価(考課)は上司の裁量次第だった(34.8%)」が入っている。

 20~40年という長い年月が経っても、こうした風土がほとんど変わっていない可能性が示唆される。

育休を取った男性を悪く言う
50代の言動に若手は困惑する

 もちろん、古い慣行がすべて悪いわけではない。「困難な仕事を乗り越えて成長できた(4位、40.7%)」や「仕事やプライベートも含めて面倒見がよい上司や先輩がいた(6位、34.9%)」といった、肯定的な経験も上位に挙がっている。しかし、それらを除けば、多くの項目は今の働き手、特に、若手には否定的に受け止められている。

 実際、この調査の自由記述で「世代の違う人と接して驚いたこと」に対して、20~30代の社員による、50代へのコメントを原文のママ取り出すと、次のような声が並ぶ。

「パワハラ、激昂する、自分が正しいという考え方を全面に押し出してくる」

「会社に忠誠を尽くせや会社のお陰とか言う言動にはひく」

「育休を取った30代男性のことを悪く言っていて不快だった」

「女性取締役が(、)子供を産んで仕事をセーブしたい社員はいらないと発言」(、は筆者が挿入)

 これらは、リクルートマネジメントソリューションズ(※注3)が主張する、「強さを競う文化(マッチョイズム)」と重なる。

 この文化の特徴は、(1)弱みを見せない、(2)力強さやスタミナを重視する、(3)仕事を最優先する、(4)競争に勝つことを良しとする、と説明されている。

※注3 リクルートマネジメントソリューションズが2025年2月17~20日に実施した調査。従業員規模50名以上の会社で働く20~59歳の会社員933名が回答。男性49.7%、女性50.1%と、ほぼ同数になるように配布された。