「同じように働いているのに、なぜか成長が早い人がいる」。そんなふうに感じたことはないでしょうか。仕事で思うような成果が出なかったり、周囲から評価されなかったりしたとき、その経験をきっかけに大きく成長する人がいます。一方で、そこで自信を失い、なかなか前に進めなくなる人もいます。では、仕事でぐんぐん伸びる人には、どんな特徴があるのでしょうか。『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の著者・本田淳也氏が、その共通点を解説します。

「仕事でぐんぐん成長する人」に共通する特徴・ベスト1Photo: Adobe Stock

1カ月半の経験

社労士事務所を開業したばかりの頃、銀行へ融資を申し込みました。「後日、連絡します」と言われて待ちました。
でも、1週間たっても連絡がない。2週間たってもない。結局、1カ月半近くかかりました。

ようやく連絡が来ても、対応は納得のいくものではありませんでした。
「開業したばかりの個人事務所なんて……」

言葉にされたわけではありませんが、「相手にされていない」と感じました。今でも忘れません。

悔しさが、行動量を変えた

あのとき感じた悔しさは、消えませんでした。でも、その悔しさが自分を動かしたのも事実です。
悔しかったから勉強した。悔しかったから人より動いた。悔しかったから数字を追った。

才能ではありません。悔しさが、行動量を変えたんです。
「いつかあの担当者に認めさせてやる」という気持ちが、しんどい時期を乗り越えるエネルギーになりました。

仕事で伸びる人を見ていると、この「悔しさをエネルギーに変える力」を持っている人が少なくありません。
うまくいかなかったとき、理不尽な扱いを受けたとき、評価されなかったとき
――そこで腐るか、燃えるかで、その後の成長が大きく変わります。

反骨心とは、昨日の自分に負けないこと

反骨心というと、会社や上司に反抗するイメージを持つ人もいるかもしれません。
でもそうではありません。昨日の自分に負けない。悔しさをエネルギーに変え、前に進み続ける。

その気持ちを持ち続けられる人ほど、時間をかけて確実に伸びていきます。
だからこそ、リーダーは部下の悔しさを無駄にしてはいけません。
悔しさは人を大きく成長させる力になるからです。

部下が悔しい経験をしたとき

あなたが上司で、部下が理不尽な経験をして落ち込んでいたら、おそらく相談に来ます。
そのときはこう声をかけてあげてください。

「大変な思いをしたね。気持ちはわかるよ。私も似たような経験があるから。でも、その悔しさは忘れなくていい。その悔しさが、君を勉強させ、行動させ、成長させてくれるから。」

悔しさは消さなくていい。前に進む力へ変えてあげる。
それが、リーダーの大切な役割です。