米オープンAIの計算資源部門トップが就任から約1年で来月、退任する。向こう数年で数千億ドル規模の巨額投資をけん引する事業の責任者が交代することになった。サチン・カッティ氏は2025年終盤にオープンAIに入社。野心的なデータセンター事業「スターゲート」の統制に当たった。この事業はオープンAIがソフトバンクグループ(SBG)および米オラクルと合意できず、出だしからつまずいていた。代わりにオープンAIは両社とそれぞれ個別に契約を結んだ。カッティ氏はさらにアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)などのクラウドサービス事業者とも契約し、オープンAIの処理能力を強化した。カッティ氏は他社の計算資源を借りるだけでなく、オープンAIが自社でデータセンターをリースする事業の再始動にも携わった。8月には、SBG傘下のSBエナジーとの10ギガワット級データセンターを巡るリース契約の成立を後押しした。この契約にはエヌビディアが財務保証を付けた。