【社説】米実質賃金、インフレによる圧迫続くPhoto:Joe Raedle/gettyimages

 米労働省が14日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は失望的な結果となった。これは、有権者が依然として経済に不満を抱いている理由を物語っている。物価が賃金よりも速いペースで上昇しているのだ。

 9月のCPIは前月比0.6%上昇、前年同月比3.7%上昇となった。イラン戦争に伴う供給の混乱がエネルギー価格を押し上げており、9月の物価上昇の半分以上はエネルギー価格によるものだった。石油などの燃料供給が正常化すれば、消費者の不満は幾分収まるだろうが、それにはしばらく時間がかかりそうだ。

 食料品とエネルギー品目を除いたコアCPIは、前月比で0.3%、前年同月比で2.6%上昇した。だが、消費者はコア指数の対象から外された食料品やガソリンを買わずに生活できるわけではない。ガソリン価格の高騰は、アイオワ、オハイオ、テキサスなどの州の連邦上院選で共和党が苦戦している一因となっている。