「剣に生きる者は剣で死ぬ」という格言は、ウォール街の銀行がトレーディング部門を巡って直面している状況をよく言い表している。1カ月ほど前までは、好調な経済と人工知能(AI)分野における活発な資金調達で、債券や株式のトレーダーらが活気づいていた。一方、伝統的な業務が主体の地方銀行は、融資の伸び悩みや激しい預金獲得競争に直面していた。その結果、KBWナスダック銀行指数は過去2年間に年率17%超上昇したのに対し、小規模な地方銀行で構成するKBW地方銀行指数の上昇率はその半分以下にとどまった。しかし、今週はこれまでにKBWナスダック銀行指数が2.4%下落したのに対し、KBW地方銀行指数は0.6%の下げにとどまっている。その大きな理由の一つは、今週発表された大手銀行の決算で、9月の利回り急上昇で債券トレーディング部門の収入が圧迫されたことが明らかになったためだ。金利がさらに長期にわたり上昇するという見通しが現実味を帯びるなか、14日に発表された高水準のインフレ統計でその懸念が一段と高まることになった。
金利上昇が脅かすウォール街の「金の卵」
債券価格の下落が大手銀行のトレーディング業務に打撃を与えている
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