あ「人がいなくてガラガラ」は本当か?羽田イノベーションシティを歩いてみた Photo by Hiroki Maebayashi

気になる街を深掘りするシリーズで今回、取り上げるのは「羽田」。再開発で大型商業施設が2つもできたが、人がいなくてガラガラ、ゴーストタウン化しているとのウワサも――。歩いてわかった、不思議すぎる光景を解説する。【前後編の前編】(ライター 前林広樹)

羽田空港周辺の再開発は
「失敗」だったのか?

 東京および日本の空の玄関口である羽田空港。世界でも屈指の混雑空港であり、沖合を埋め立てて拡張する工事が進められてきた。

 その一方で、空港施設として使わなくなった約53ヘクタールの空き地を、3ゾーンに分けて再開発している。※詳細は下図を参照

そりゃ人が来ないわ…約540億円を投じた「羽田イノベーションシティ」の決定的な弱点
出典:「羽田空港跡地利用基本計画」羽田空港移転問題協議会 拡大画像表示

 天空橋駅付近の第1ゾーンは、JR東日本や京急、鹿島建設などが出資し、約540億円を投じて「羽田イノベーションシティ」が2023年11月に開業した。東京ドーム2個分に相当する敷地に、ライブハウス「Zepp Haneda」やオフィスビル、2つのホテルと飲食店などがある複合施設。企業の研究機関もある最先端エリアとして注目されていた。

 また、羽田空港第3ターミナルに直結する第2ゾーンは、住友不動産による「羽田エアポートガーデン」が2023年1月に全面開業。こちらも、約1700室を誇る大型ホテルや浴場、会議室、商業施設を含む大型複合施設だ。総事業費は非公表だが、400億円程度とみられている。

 ところが、2施設とも集客は芳しくない状況が続いている。YouTubeやウェブメディアで、「人がいなくてガラガラ」「ゴーストタウン化している」「再開発に失敗」といったタイトルで取り上げられることも多い。

 本当に、そうなのだろうか?現地を訪ねて確かめてみた。