低年収でも投資の有無でもない「老後にお金がない人」の明白な特徴写真はイメージです Photo:PIXTA

同じような会社に勤め、同じくらいの収入を得てきたのに、老後に1億円以上の資産が残っている人もいれば、ほとんどお金が残っていない人もいる――。この大きな差は、いったいどこで生まれるのでしょうか。

会社経営者や地主、資産家など、何百人もの相続・事業承継に携わり、資産状況を見てきた中で、私はお金が残っていない人に、ある意外な共通点があることに気づきました。

それは「年収が低かった」「投資をしていなかった」といったことではありません。老後の資産を大きく左右する、身近な「仕組み」とは何なのでしょうか。(アレース・ファミリーオフィス代表取締役 江幡吉昭)

老後に「お金がない人」の共通点

 私は長年、富裕層を中心に相続や事業承継などのご相談を数多く受ける中で、その方たちの年収や資産全体など、「普通だったら他人に話さない数字」を精査する機会に恵まれてきました。「ゆりかごから墓場まで」ではありませんが、私は「人生の盛りから墓場まで」を、相続(人が亡くなる)の現場を通して、その方の「人生の総決算」として拝見してきたわけです。

 その中で気付いた「お金がない人」に、意外な共通点があります。

 もちろん、生涯で稼げる金額には職業が大きく影響します。会社員か、経営者か、独占業務をもつ士業か、はたまたプロスポーツ選手か。会社員なら有名企業なのか、そうでないのか。士業でも資格や仕事の内容によって年収は大きく変わってきます。

 例えば大企業の会社員。それなりの給与をもらい、最後に千万単位の退職金を受け取る人もいます。そのような方でも80代を超えて意外とお金が残っていない方がいます。一方で、同じような収入で、特別な投資をしたわけでもないのに、老後に1億円以上の資産が残っている人もいます。

 なぜ、会社員でもこれほどの差がつくのでしょうか。

 私は相続という人生の総決算の現場で、人様のお財布事情をたくさん見ることで、資産がほとんど残っていない人には、ある共通点があることに気づきました。

 それは「投資をしていなかったこと」でも、「年収が低かったこと」でもありません。もっと身近なことです。