「周囲の人と比べて、自分には何もない気がする」「すごい人を前にすると、つい萎縮してしまう」。そんな経験はないでしょうか。仕事で大きな成果を出している人や、社会的に成功している人を見ると、自分との差を感じてしまうことがあります。しかし、どんなにすごい人を前にしても、必要以上に自分を卑下せず、堂々と振る舞える人もいます。では、「人生がうまくいく人」は、何が違うのでしょうか。東大卒業後、コロンビア大学でMBAを取得し、日本マクドナルドCMO、Facebook Japan初代社長などを歴任。51歳から司法試験に挑戦し、57歳で合格した岩下充志氏の著書『夢をかなえる 勉強の地図』から、そのヒントを紹介します。
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人生を拡大させる「クレジット」
たとえばあなたに、一国の大統領や、資産が何百億もある大金持ち、世界的なアスリートなど、各界のトップランナーと直接会って話せる機会が巡ってきたとします。
リラックスして、普段通りに会話ができるでしょうか?
きっと誰もがどんな話題を持ち出せばいいか、頭を悩ませるはずです。
「失礼にならないか」「無知だと思われないか」と、緊張したり、萎縮したりする人も多いでしょう。
貴重な機会ですから、自分の人生に活かせる学びを一つでも持ち帰れたら理想的ですが、「住む世界が違う」と線を引き、自分には無縁の話だと会うことをやめてしまう人もいるかもしれません。
しかし私は、どんな圧倒的な成功者を前にしても、特段自分を卑下することなく、一人の人間として自然体で接することができます。
もちろん、私が政治家として成果を上げたわけでも、スポーツの功績があるわけでもありませんから、相手の努力や成果には最大限の敬意を抱いています。
でも、だからといって、相手の肩書きや会社の看板、社会的地位に萎縮することはありません。
なぜなら、私の中には「自分自身への信用」、つまり「クレジット」があるからです。
「次もできる」と思えるようになる
自信家なのではありません。自信と違ってクレジットは、自分が過去にやり遂げてきた「事実」の蓄積によって構築されるもの。自分は受験を乗り越えた。東大に入れた。MBAを取れた。社長になった。司法試験に合格した。
一つひとつ結果を積み重ねてきた事実が、そのまま自分という人間への「信用」へと変わっていくのです。
この確固たるクレジットがあれば、他者の圧倒的な成果を目の前にしても、相手と自分との間に明確な線を引くことができます。
「確かにこの人はすごい。しかし、自分も自分のフィールドでやるべきことをやってきた」という自負によって、フラットに構えることができるのです。
しかも、一度獲得したクレジットは、生涯誰にも奪われることがありません。勉強したことや、試験に合格したことは、決して動かしようのない「事実」だからです。私が東大を卒業したことも、司法試験に合格したことも、これから先何があっても揺らぐことはありません。
つまり、一度勉強をやり遂げて何らかの結果を得ることができれば、「俺は○○をやり遂げた人間なんだ」と思い続けることができる。
そのクレジットが、次なる壁にぶつかったり、心が折れそうになったりしたときに、「あのときやり遂げられた自分なら、今回も大丈夫だ」と自分を奮い立たせてくれる、強力なエンジンになるのです。
SNS全盛の世の中で、現在多くの人が他者からの評価に怯えています。
フォロワー数や「いいね」の数によって自分の価値を測るような風潮が確実にあります。
そんな中、勉強は、誰にも奪われない「自分自身への信用」を授けてくれる武器となり、よろいになります。
これは人生を切り拓く上で大きな強みになるものです。
将来に不安を抱え、対人関係に不安を抱えている人こそ、勉強を通じてクレジットを獲得するべきだと思います。





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