2026年10月12日、米オハイオ州ヤングスタウンで開かれた選挙集会で演説するドナルド・トランプ米大統領 Photo:AFP=JIJI
米国と中国は
第2次世界大戦の同盟国
増田 9月24日、米ワシントンで米中首脳会談が行われました。日本にとって最も大きな問題は、両首脳が「第2次世界大戦の同盟国であり、肩を並べて勝利した」ことを確認したという点です。
池上 中国側からこのフレーズを入れたいと言われて、米国側が応じたという経緯だったようです。
中国の習近平国家主席は晩餐会でも「日本の軍国主義の侵略者に立ち向かった」と述べていて、日本へのけん制が狙いだったのは明らかです。米中接近や日米離反を中国が仕掛けてくることを懸念していたからこそ、高市早苗首相は米中会談前にトランプ米大統領に会ってくぎを刺したのですが、効果はなかったようですね。
増田 高市首相は米中会談に先立つ国連総会の演説で「旧敵国条項」の国連憲章からの削除を要求しました。
旧敵国条項とは、第2次世界大戦で連合国の敵国だった日本やドイツなどを対象に、もし紛争を起こした場合には安全保障理事会に提訴することなく直ちに攻撃してもいい、と定めたものです。もちろん現在は死文化していて、日本を自由に攻撃できる根拠になるわけではありません。
ですが、高市首相の国連演説前の9月2日にも中国外交部の郭嘉昆報道官は「敵国条項は依然として有効だ」と主張しています。高市首相はこうした動きに対抗するために国連演説で削除を求めたのでしょう。







