スマートフォンを手に考え込む男性写真はイメージです Photo:PIXTA

今や、情報収集や人との交流にも欠かせないツールであるSNS。得られる情報が多い一方で、なんとなく眺め続けることが不安やストレスを増幅させてしまうこともあるという。メンタルを消耗せずにSNSとうまく付き合うにはどうすればいいのか。※本稿は、サイエンスライターのニック・トレントン著、林田レジリ浩文訳『行動心理学が明らかにした ネガティブ思考を手放す技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

SNSを「なんとなく見る」
習慣がもたらす悪影響

 SNSなどで次から次へと湧いてくるフェイクニュースの渦にのみ込まれそうになった経験は、多くの人にあるでしょう。ドゥーム・スクローリング(Doom Scrolling)という言葉を聞いたことはありますか?フェイクニュースを知らず知らずに追いかけてしまう現代的な悪癖です。コロナ禍のようなパンデミックから天災、政変に至るまで、私たちのタイムラインにはネガティブなニュースも流れ込んできます。

 ただそれによって私たちのメンタルもやられる、というのを知らない人も多いのです。それが恐れの感情や、不安、ストレスや悲しみも増やす要因になるというのは研究で明らかにされています(2001年、バウマイスターの研究)。

 なので、私たちはSNSやメディアとの向き合い方にもっと意識的になるべきでしょう。現代では完全にそれを避けて生きることは難しいことですが、少なくともバランスを考えていくべきです。

 意識的なメディア消費とは、どんなものに接するかだけでなく、それにどのように接しているかも同じように重要になります。