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企業から届いたスカウトメールが、思わぬ落とし穴になることがあります。せっかくの転職のチャンスを、自分では気づかないうちに台無しにしてしまう人も。採用面接で評価を下げないために、求職者が知っておくべきことを採用のプロが解説します。(人材研究所ディレクター 安藤 健、構成/ライター 奥田由意)
そっちが誘ったのに?
面接で起きる奇妙なすれ違い
企業から届いたスカウトをきっかけに面接に来た候補者が、席に着くなり横柄な態度を取る。いまの採用の現場では、そんな光景が珍しくありません。
「そちらから声をかけてきたんですよね。それで、何を提供してもらえるんですか」。こうした態度で面接に臨む人が、実は非常に多いのです。有名企業から声がかかったことで、こんな企業が私を欲しがっていると気分がよくなり、自分は特別扱いされて当然だという雰囲気をまとってやってきます。
当然ながら、横柄な態度の人を採用しようという気にはなれません。ところが、落とされた本人は「私が欲しかったんじゃないの?」と落胆し、「なぜスカウトしたんだ」と不満を募らせます。ときには「なぜ私にスカウトを送ったんですか」と、企業へのクレームにまで発展することもあります。
扱いを誤れば、スカウトしておいて対応が雑だったと口コミサイトに悪評が立つおそれもあり、企業にとってもリスクです。送る側と受け取る側の双方が不愉快な思いをすることになるのです。
こうした候補者を前にすると、採用担当者としては、「イタい」人が増えたものだと嘆き、個人の資質や品格の問題として片付けたくなるかもしれません。
しかし、最近の求職者が単に傲慢になっただけなのでしょうか。私は、この現象は候補者個人の性格だけでは説明できないと考えています。
注目すべきは、面接官と候補者とで、スタート地点がまったく異なっているということです。







