「ゲームは1日1時間まで」「寝る前には片付けをする」。親子でルールを決めたはずなのに、子どもがなかなか守ってくれない。何度注意しても同じことをくり返されると、ついイライラして声を荒らげてしまうこともあるのではないだろうか。
しかし、子どもに約束を守ってもらうためには、ただ厳しく叱ればいいというわけではない。では、何度言っても約束を守れない子に対して、親はどのように接するのがよいのだろうか。『医師が教える 子どもの習慣50の基本』から一部抜粋してお届けする。(ダイヤモンド社書籍編集局)
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どんなふうに叱ったらいいの?
子どもがおうちでのルール、約束ごとを守れなかったとき、大人はイライラするかもしれません。
しかし、その場合は声を荒らげて、
「なぜ約束を守らないんだ!」
「ルールを決めたでしょ!」
と怒りをぶつけるのではなく、スポーツの試合の審判員のように淡々とルールを指さして確認しましょう。
サッカーの試合を観ていると、審判はつねに冷静ですよね。
レッドカードを出すからといって感情的にはなりません。あのイメージです。
注意するときは、
●短い言葉で
●憎しみや怒り、脅迫した感じが混じらない声で
●ニュートラルに伝える
ことがよいとされています。
ルール、約束ごとを守れると、家族全員が安心・安全に心地よく過ごせます。
我慢できたとき、守れたときは思い切りほめてくださいね。
どんな場合でも、怒鳴る、叩くは絶対にダメ
怒鳴る、叩くなどは絶対にNGです。
また、無視したり、くどくどとくり返し注意したりすることも避けましょう。
研究では、怒鳴り続けたり小言をくり返したりすると、子どもの脳の「思考」を担う領域の働きが低下することがわかっています。
また、実際に脳が傷つきます。
子育ての正解は誰も教えてくれませんが、家庭でよく話し合い、叱り方・注意の仕方を一緒に考え、必要なら見直していくことが大切です。
思春期は、脳・体・心が急速に変化する重要な時期
思春期(およそ9歳~)は、脳・体・心が急速に変化する重要な時期です。
感情をコントロールしたり衝動を抑えたりする脳の部分がまだ発達途中なので不安定になりやすく、うつや不安障害、反抗的な行動なども起こりやすい時期なのです。
「思春期だから仕方ない」と放置したり、逆に厳しく叱りすぎたりするのはリスクがあります。
子どもの様子がいつもと違う、調子が悪そうと感じたら、早めに専門家に相談することが重要です。
すぐに受診できない場合も、食事・睡眠など生活リズムを整えることからすぐに始めてみてください。
語気を強めたくなってしまったら「サッカーの審判員」を思い出して、冷静に対応してみてくださいね。
どんな時も声を荒らげない親の姿勢を見せることは、子どもにとって大事な習慣となります。
赤坂ファミリークリニック院長/小児科医/MD,MPH/BCIA認定ニューロフィードバック認定医
NPO法人Healthy Children, Healthy Lives代表理事。東京外国語大学卒、帝京大学医学部卒、東京大学大学院医学系研究科修了。医師になる前から同時通訳者として天皇陛下や歴代首相、米国大統領の通訳を務め、現在も医学系会議を中心に活動している。通訳の仕事をしながら2児をもうけたあと、40歳で医学部を受験し、医師に。卓越した英語力を武器に、海外の学術論文から日々最新の情報をアップデートしている。メディア出演も多く、わかりやすい説明と親しみやすい人柄で子どもはもちろん、その親からの信頼も厚い。著書に『医師が教える 子どもの食事 50の基本』(ダイヤモンド社)などがある。






