timeleszメンバーの菊池風磨氏(左)と京セラ創業者の稲盛和夫氏(右)timeleszメンバーの菊池風磨氏(左)と京セラ創業者の稲盛和夫氏(右) Photo:PIXTA

猪俣周杜の逮捕をきっかけに、菊池風磨への評価は「理想の上司」から一転した。人はなぜ、ひとつの失敗で過去の成功まで違って見えてしまうのか。騒動の本質を突く、稲盛和夫の言葉とは?(ライター 徳重龍徳)

猪俣の逮捕で注目された
山田涼介の忠告

 男性アイドルグループ「timelesz」の猪俣周杜が9月19日、知人女性にけがをさせた疑いで逮捕され、25日に処分保留で釈放された。警察は在宅で捜査を続けている。

 その後、所属事務所「STARTO ENTERTAINMENT」は9月30日付で猪俣との専属契約を解除。10月1日には残る「timelesz」のメンバー7人がそろって会見を開いた。

 グループのリーダー的存在である菊池風磨は、ファンやスポンサー、関係者に謝罪したうえで、猪俣の行為について「アイドルである以前に人として、相手に、ましてや女性に手をあげる、暴力を振るうという行為は決して許されるものではない」と厳しい言葉を口にした。

 猪俣の契約解除、そして残るメンバーの謝罪をもってこの騒動はいったん収束を迎えそうだが、今回の件で、菊池に対する評価が一変していく様子には怖さを感じた。そしてこれは、芸能界だけの話ではない。

 猪俣の逮捕後、批判の矛先は猪俣だけでなく、猪俣が選ばれたオーディション「timelesz project」(タイプロ)を発案し、審査にも深く関わった菊池にも向けられた。

「なぜ猪俣を選んだのか」「菊池には見る目がなかった」。ファンからは菊池自身の人を見る目やプロデュース能力にまで疑問を呈する意見が出ている。

 特に注目されたのが、過去の先輩たちの発言だ。「よにのちゃんねる」では山田涼介が、環境が一変する新メンバーについて「人として変わっちゃう」と懸念し、菊池に「手綱を握らないと」と忠告していた。また相葉雅紀が猪俣に示した違和感や助言も掘り起こされ、先輩たちは危うさに気づいていたのに、菊池はそれを活かせなかったとの批判も飛んだ。

「理想の上司・菊池風磨」
騒動で一転した世間の評価

 皮肉なのは、ほんの少し前まで菊池が真逆の評価を受けていたことだ。