「もっと仕事で成果を出したい」「チームや会社からの信頼をもっと得たい」「もっと優秀に思われたい」…など、そんなふうに思っていないでしょうか。でも、具体的には何をしたらいいのか、何を変えればいいのかわからないものです。
モルガンスタンレー、Googleなど4大陸50カ国以上のリーダーを見てきたピョートル氏の新刊『「謙虚さ」という戦略』から一部抜粋してご紹介します。
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成果を生み出す「謙虚さ」の秘密
日本人はよく「謙虚で腰が低い」と言われます。
事実、欧米文化圏に比べると、ひけらかすように自慢をする人も、自分の実力を声高にアピールする人も少ない。謙虚が美徳として成り立っている文化なので、やはり欧米文化と比較すると謙虚な人が多いと言えます。
これまで僕は、ポーランドやドイツ、アメリカ、日本など、様々な国籍、多様な国にルーツを持つビジネスリーダー、ビジネスエリートと一緒に仕事をしてきました。そこでは、本当に優秀な人は皆「謙虚さ」を持ち合わせていました。謙虚さは、ビジネスにおいて大きな武器になります。
では文化的に謙虚さが染み付いているはずの日本人のビジネスパーソンが世界的に高い評価を受けているかと言えば、決してそんなことはありません。
もちろん、松下幸之助や稲盛和夫など、謙虚さの大切さを説き続けた偉大なビジネスリーダーもいますが、世界のエリートの謙虚さと、日本の一般的な謙虚さには大きな違いがあると感じています。
それが「戦略的謙虚さ」かどうかです。
多くの日本人が、文化的にナチュラルに持っているのは、人間関係や職場や空間の和を乱さないことから生まれている「調和的謙虚さ」です。いわば、「謙遜」なのです。もちろん、謙虚さと謙遜は同居します。戦略的な謙虚さを持ちながらも謙遜することもあります。
ですから、謙遜そのものが悪いわけではありません。
しかし、ビジネスにおいてはその謙虚さが「戦略的かどうか」が大事になります。
戦略的の定義は、目的・ゴールが明確でそれに伴う中長期的な視点があるかです。
ビジネスの世界において、組織として達成したい目標が必ずあります。そのために必要な「より高い成果を出す」「組織・チームを最適化する」「各人のパフォーマンスを高める」といった課題があるはずです。
それらの課題を達成するために使えるのが「戦略的謙虚さ」です。
これを使えるようになると、相手との関係性や組織内の風通しを良くしたり、上手に情報を引き出したり、部下やメンバーを働きやすくしたりできるのです。



