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頭の良さは、生まれつきの能力だけで決まるものではありません。学び方を変えれば、頭の使い方は何歳からでも変えられます。必要なのは、脳の性質に合った学び方を知ることです。その具体的な方法を『頭のいい人が習慣にしている 学び方の戦略』(アスコム)から一部抜粋してご紹介します。今回のテーマは「伝え方」。職場の会議などで、自分の意見をしっかり伝えたつもりなのに、「結局、何が言いたかったの?」と言われてしまう――。そんな悲劇を防ぐ方法はあるのでしょうか。(言語学者・明治大学教授 堀田秀吾)
「伝える力」で必要なのは
話の構造
「結局、何が言いたかったの?」と聞き返されるのは、とても悔しいですよね。内容に自信があっても、話の順番が整っていなければ相手には伝わりません。
「伝える力」とは語彙の豊富さでも声の大きさでもなく、情報をどんな構造で届けるかにあります。
コロラド大学ボールダー校のキンチは、人がどのようにして文章や説明を理解するかについて、「構成統合モデル」という理論を体系化しました。
この理論によれば、人が何かを理解するとき、頭の中では2段階の処理がおこなわれるようです。
まず、文脈におかまいなく意味や連想をいったん大量に立ち上げる「構築」と、それらを結びつけて筋の通った一つのまとまりへ落ち着かせる「統合」です。
こうして文章から取り出された意味のかたまりが「テキストベース」で、それを自分がすでに持っている知識と結びつけたとき、状況全体を表すより深い理解、すなわち「状況モデル」が出来上がります。
この深い理解が生まれるためには、個々の情報がつながりを持ち、全体として一貫した構造になっていることが必要です。







