外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界第2位の成績を上げ、営業のカリスマとして知られる和田裕美さん。その驚異的な実績には、結果と同時にプロセスも一目で確認できるよう工夫した手帳の使い方があった。当時、和田さんが使っていた手帳をベースに『和田裕美の営業手帳』が開発されたいきさつを語っていただくとともに、学生時代からこの手帳を愛用し、起業後、全社員に『和田裕美の営業手帳』を配布、営業力をアップさせているベンチャー企業の社長と社員の方の活用法を紹介する。

息を吸って吐くように……

「世界No.2セールスウーマン」として名前を覚えていただいていることも多い私ですが、もともとは人見知りで話すのが苦手、電話をかけるのも怖かったので、ひょんなきっかけで営業職についた当初はまったく契約がとれず、なんでこんな仕事をしてしまったのかとすごく後悔していた時期があったのです。

 けれど、そんな私でも、あるお客さんとの出会いがきっかけで自分のキャラを生かした「共感して寄り添い、背中を押す」営業ができるようになり、「この仕事でできるところまでがんばっていこう」と、腹がくくれるようになったのです(この出会いについてのエピソードは拙著『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』をお読みください)。

 さて、こうして、今まで避けていた人と話すことも電話営業も、次第に怖くなくなり、出会う人の数もどんどん増えて少しずつ結果が出始めた私に、ボスが何気なく言った言葉があるんです。

「息を吸って吐くように結果を残せるようになれ」

 息をするとき、意識をしません。日々当たり前に息を吸って生きています。これくらい自然で当たり前に結果を出せということです。

 いろいろ模索し、考えた私はこのような目標を立てたんです。

「1年間は52週間。毎週最低1件、52週間連続で成約を出す」