「早寝早起き朝ごはん」を提唱する「陰山メソッド」を、ビジネスマンの仕事力向上とワークライフバランスに役立つよう応用した「陰山手帳」、外資系教育会社で世界NO.2という驚異の成績を上げた営業ノウハウを盛り込んだ「和田裕美の営業手帳」――多くの愛用者に支持される2つの手帳の作者が、手帳に込めた思いを語り合った。『週刊ダイヤモンド』(2012年12月15日号)掲載「手帳対談」の拡大版。
教師経験、営業経験をそれぞれ生かした手帳
陰山 僕の手帳は教師の“閻魔帳”が基なんです。閻魔帳って子どもたちの成績や日頃の行いを書きとめておくノートです。学校から配給されるものなんですが、頭にくるほど使いにくい。そのころシステム手帳が世に広まり始めたころだったので、文房具雑誌を読みながらもらった閻魔帳をバラバラに切って、システム手帳のリフィルにして、自分専用の閻魔帳を作っていた。そのときの経験がこれに生きています。和田さんのは営業の手帳なんですって?
和田 はい。私の手帳は営業時代に使っていた手帳がベースになっていて、営業のための手帳としてスタートしていますが、技術職や事務職、看護・介護職の方、主婦など、今は半分ぐらい営業以外の人にも使っていただいています。
(陰山手帳を見て)陰山先生の手帳もウィークリーごとのメッセージがあるんですね。私もなんです。今年8年目で長く使っていただいている。
陰山 こういうメッセージを楽しみにされる方、多いでしょうね。
和田 先生の手帳には音読するための名文とか百ます計算とか、いっぱいついてますね。