パーセントは、データを作る側にとって
都合のいい言葉
「決定率が10%目標に届いてないよ」
事実として10%目標に届いていなくても、この言い方で次のアクションが起きるでしょうか?
パーセント(%)というのは、アナリストから見て都合のいい、統計にしやすい単位です。
「1セットあたりあと2本、決定数を増やそう」
一方、この言い方は、現場に通じやすいバレーボールの共通言語です。
選手が肌感覚でイメージしやすい言葉をできるだけ具体的に伝えることで、情報の受け手も「じゃあ、こうしてみよう」とアクションに移りやすくなるのです。
会社の努力目標がなかなか達成されない、または達成の努力に結びつかないのも、伝え方に問題があるからかもしれません。
もちろん、私も資料作成の際には「%」は使います。そのほうが把握しやすい場面も多々あります。ですが、伝える相手によって伝わる表現があり、伝えたい相手に応じて伝える方法を変えることも大切だと考えます。
そういう意味で、「あえて%を使わない(こともある)」のです。