「シーンの見えるデータ」
「現場の見えるデータ」は採用されやすい
眞鍋監督率いる「火の鳥NIPPON」では、各コーチが専門分野を担当する分
業制を敷いていますが、最後に決断を下す意思決定者はやはり監督です。
ビジネスパーソンにとっての社長、場合によってはプロジェクトリーダー、上司に当てはまるかもしれません。
「数字の上ではこうです」
客観的な指標として数字を前面に出すこともありますが、リーダーに受け入れてもらえなければ、データはその活躍の舞台を与えてもらえません。
「なぜチームに必要なのか?」があって初めて、数字が活きてきます。
今選手たちはこんなことを課題としている。練習ではこんな問題が見えてきた。だからこのデータが必要だと思う。こうした「シーンの見えるデータ」は、リーダーはもちろん、選手にも受け入れてもらいやすいのです。
いくらでもアウトソーシングが可能な時代。「現場発」の発想ができないのなら、私が全日本女子チームの「専属」アナリストである必要はないのです。