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「モノのインターネット」が
じわじわ生活に浸透している

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第272回】 2013年11月27日
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ネストの煙探知機

 このネスト社は最近、ネット接続されたスマート煙探知機も発売している。

 従来の煙探知機は、トースターなどのちょっとした煙で誤作動を起こし、うるさい警報を止めるのに難儀をすることがよくある。この煙探知機ならば、ちょっとした煙には音声で注意を促すだけ。本当の火災にだけ大きく反応して警報を出す。

 また、注意や警報は探知機に向かって手を振れば止まるしくみ。これまでのように、椅子の上に立ってスッチを止めるといった手間が不要になる。

 ネスト社は、サーモススタットではユーザーの利用状況のデータを元に、より高度な技術開発を模索したり、マーケティングを行ったりしている。煙探知機の場合は、まだネット接続された恩恵はないが、そのうち消防署と自動的につながって、発生した煙がひどい場合には、あたふたと電話をかけなくても、消防車がすぐにやってくるということが目論まれているのではないかと思う。

フィリップスのネット接続型電球「hue」

 フィリップス社も、モノのインターネット化ではかなりの研究開発を行っているようだ。

 同社はすでにネット接続された電球「ヒュー(hue)」を販売している。ヒューは、スマートフォンからその色を変化させられる。その色というのも、あらゆる設定が可能で、たとえばかつて見た夕焼けの色をその画像から再現するということもできる。もちろん点滅の時間設定や、遠隔地からの点滅も可能だ。

 こちらもまだその機能性はないが、そのうち家全体の電球の消費量を記録したり、調整したりということも簡単にできるようになるだろう。電球が切れたら、自動注文ということもできるようになるはずだ。

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瀧口範子
[ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。

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