「グーグルグラス」と「イフト」<br />――2014年のデジタルな日常に望む表示エリアは右目の上の小さな長方形部分

 巨大化していくスマートフォンの画面と違い、16:9の固定されたサイズの画面の中を、「カード型」の情報や機能で利用していく点が特徴的だ。写真やビデオはもちろんだが、ツイートや天気などのさまざまな情報も、カードで完結するようデザインされている。

 このカード型のアイディアは、AppleのAppStoreのアプリ表示や、Twitterのウェブでのツイート表示にも共通しており、モバイルやウェアラブル環境での情報消費の1つの型になりそうだ。

 米国でも、街中でGoogle Glassをかけていると、まだまだ奇異の目で見られるが、総じて好意的に「それGoogle Glassだろ?」といった具合で話しかけてくれる。一方で、いつでもカメラが向けられていることへの抵抗感やGoogle Glass禁止をうたう店が登場するといった報道もあり、前回のコラムで指摘したデジタルに対する「感覚の問題」は今後より大きく議論を呼びそうだ。

「グーグルグラス」と「イフト」<br />――2014年のデジタルな日常に望むGoogle Glassで表示されるカード型の画面。「今聴いている音楽をGoogleで検索する」(上)と、その検索結果(下)

 一方、Google Glassをかけている筆者からすると、常に情報やインターネットとのつながりを意識しなければならない点は、「疲れ」として感じることができる。Google Glassを外したときの開放感は、普段メガネをかけていないことを差し引いても、デジタルを脱ぐような感覚だ。ちょうど、寝る前にスマートフォンを充電器に置いたり、仕事を終えてパソコンを閉じるような感覚に近いが、それ以上にリラックスできる。

 これが、ウェアラブルデバイスに慣れていないことから来るのか、慣れても同じ感覚に見舞われるのか、これからもう少し考えたいところだ。

ウェブを“レシピ化”する「イフト」

 皆さんはパソコンやスマートフォンで、インターネットのサービスをどのように使っているだろうか。おそらくウェブサイトやアプリという形で、1つずつのサービスを用途に応じて選び、使うというのが基本的な流れた。

 例えばGoogleやFacebookのように様々な機能が搭載され、1つのサービスから複数のアプリが登場し用途に合わせて使い分けるものもあれば、LINEやInstagramのように1つのアプリでシンプルな機能を実現し、毎日しょっちゅう利用するようになったサービスもある。いずれにしても、メモが取りたい、チャットがしたい、写真を加工したい、といったサービスが持つ主となる機能をめがけてサービスを選んできた。

 そうした環境が成熟してきた時をめがけて登場した「IFTTT」(イフト)というサービスは、目からウロコの新しいアプローチを取っている。