年が明けるとメディアが好んで取り上げるのが年男・年女の話題。生まれた年と同じ十二支の年を迎えた男女のことで今年の干支は午(うま)だ。言うまでもなく12の倍数、今年12歳、24歳、36歳、48歳、60歳、72歳、84歳、96歳になる人たちである。
厄年の一種という説もあるが、幸福が訪れる縁起の良い年まわりという受け止め方が一般的。実際、今でも節分の豆まきは年男がするものと言われているし、古い風習を守るところでは正月に門松を立てたり、神棚の飾りつけをする役目を与えられているという。
今では干支も年賀状のやりとりや初詣の時ぐらいしか気にする機会はないが、正月をきっかけに人々の意識に上る。そんなところから年男・年女の話題が出るわけだ。当コラムもそれに便乗して、スポーツ界の年男・年女をチェックしてみた。
アスリートとして脂の乗る
24歳・1990年生まれ世代
年男・年女に相応しい活躍が期待できる人材が一番いるのは、やはり24歳(1990年生まれ)組だ。まず、ソチ五輪で金メダル獲得に挑むフィギュアスケート女子シングルの浅田真央。その前に立ちはだかるキム・ヨナも同じ24歳で韓国にも十二支はあるが、年女が縁起が良いとする風習はないようだ。ということは風習から見た運の強さは浅田のが上。それを味方にキム・ヨナを破り、栄冠を勝ち取ってほしいものだ。
サッカー界にも活躍しそうな年男がたくさんいる。その一番手が柿谷曜一朗(セレッソ大阪)。10代の頃からテクニックは群を抜き天才といわれてきたが、才能が開花したのは一昨年から。J1リーグ戦でもゴールを量産するようになり、昨年7月にはA代表初招集され、韓国戦で2ゴールを決めるなど活躍し東アジアカップ優勝に貢献した。加えてルックスや言動はクールな今風。女性からの人気は絶大で暮れ正月のテレビ番組には出ずっぱりだった。昨年から今年にかけて最もブレイクしたアスリートといっていいだろう。この勢いを6月12日に開幕するFIFAワールドカップブラジル大会でも発揮してほしいものだ。