今回もスピードスケートにはメダル獲得の期待がかかる選手がいる。男子500mの加藤条治(28)と長島圭一郎(31)である。加藤は3度目の五輪出場。前回のバンクーバー大会は同種目で銅メダルを獲得した。昨季はソチで行われた世界距離別選手権で総合2位、今季もワールドカップ第2戦1日目で1位、第4戦2日目では2位に入っている。長島も今回で五輪は3度目で前回は銀メダルを獲得。今季はワールドカップ第2戦2日目で1位、第3戦2日目で1位、第4戦1日目で3位になった。ふたりともメダル獲得圏内にいることがわかる。

 ただし男子500mは僅差の厳しい戦いになる。たとえば加藤が1位になった今季ワールドカップ第2戦(ソルトレイク)のレース。加藤は34秒25で1位になったが、18位まで34秒台だったのだ。18位は日本の羽賀亮平でタイムは34秒84。なんと0.59秒の中に18人がひしめいていることになる。だから、ほんの少しのミスも許されない。ミスなく完璧に滑り切ってメダルが獲れるかどうかなのだ。

 ソチではピーンと張りつめた緊張感の中でのレースが展開されることになる。

 女子は500m、1000m、1500mの3種目に出場予定の小平奈緒(27)にメダルの期待がかかる。五輪挑戦は2度目。前回は500mこそ12位に終わったが、1000mと1500mでは5位入賞を果たしている。昨季のワールドカップでは2戦連続で転倒。そのショックで本来の滑りができなくなったこともあるが、現在は復調しつつある。今季ワールドカップ開幕戦では500mで4位、第2戦の1000mでは7位、第3戦500mで3位、第4戦500mで5位とメダルを射程圏内に入れている。女子も短距離種目は僅差の争いになるが、ベストの滑りができればメダルにも手が届くはずだ。

 スピードスケート女子は前回、チームパシュートで銀メダルを獲得している(メンバーは小平、田畑真紀、穂積雅子)。3人で6周(2400m)を滑る団体戦だ。先頭が風圧を受けるため、順に先頭を交代しながら滑る。チームワークが良くなければ好成績は収められない種目だ。このチームパシュートで日本(田畑、菊池彩花、高木菜那)は今季ワールドカップ開幕戦2位、第2戦4位と上位に食い込んでおり、五輪でもメダル獲得の可能性がある。